法人経営者、その指示は本当に本人からですか?
社長を名乗る人物から届いたメッセージ
事務担当者は、社長からの指示だと思い送金した。
「そんな指示は出していない」
あなたの会社では、誰が振込を止められますか?
これは、実際に注意喚起されている手口です
経営者や役員になりすましたメールからSNSグループの作成を指示し、そのグループ内で振込を要求する「ニセ社長詐欺」が確認されています。実在する社長名や会社名が使われるため、表示名だけでは見抜けないことがあります。
「秘密の案件」「至急」「他の人を入れないで」「残高を教えて」といった言葉で、担当者を普段の承認手順から切り離そうとします。
その指示を受けたとき、どうしますか?
確認よりもスピードを優先する。
同じ相手へ「本当に振り込みますか?」と質問する。
届いたメッセージとは別の連絡手段で本人確認する。
金額や相手にかかわらず、決められた二重承認を守る。
口座変更や初めての振込先は、確認が終わるまで保留する。
法人リスクダムからの回答
LINEの中で確認しても、本人確認にはなりません
相手が偽物なら、そのLINE上で何度質問しても「私が社長です」と答えます。必要なのは、送られてきたメールやLINEとは別の連絡手段で確認することです。
- 振込操作を止める
- 社内で登録済みの電話番号へ連絡する
- 別の承認者にも確認する
- 送信元のメールアドレスを表示名ではなく全文で確認する
- メッセージ、QRコード、振込先情報を保存する
- 不審な指示を社内へ共有する
やってはいけない対応
- 「社長の名前が表示されている」だけで本人と判断する
- 送られてきた連絡先だけを使って確認する
- 「秘密に」「至急」という指示を理由に承認手順を省略する
- 一人だけで高額送金を完了できる状態にする
- QRコードを返信し、指示されたグループへ移動する
- 口座残高やネットバンキング画面を送信する
- 違和感を持ったスタッフを「仕事が遅い」と責める
もし振り込んでしまったら
時間を置かず、振込先の金融機関と自社の取引金融機関へ連絡し、送金の停止や口座凍結について相談します。あわせて、警察、社内責任者、システム担当者、必要に応じて弁護士などの専門家へ連絡してください。
メールやLINEを削除せず、画面・送信元・時刻・口座情報を保存することも重要です。
※送金後の資金回収や法的対応を法人リスクダムが行うものではありません。被害が発生した場合は、金融機関、警察、弁護士などの専門機関へ速やかにご相談ください。
経営者が決めておくべき「送金の5ルール」
メールやLINEで届いた送金指示は、登録済みの電話番号へ折り返す。
一定額以上の振込は、担当者一人で完了できないようにする。
新しい口座や口座変更は、取引先へ電話確認する。
経営者本人からの指示でも、決めた承認手順を省略しない。
送金を止めて確認したスタッフを責めない文化をつくる。
10項目セルフチェック
あなたの会社は、ニセ社長の指示を止められますか?
- □ 高額送金は二人以上の承認が必要になっている
- □ 新規口座・口座変更時の確認方法を決めている
- □ 社長不在時の振込上限を決めている
- □ LINEだけの送金指示を禁止している
- □ 登録済み電話番号へ折り返すルールがある
- □ 経理担当者が一人でネットバンキングを完了できない
- □ 不審メールの社内報告先が決まっている
- □ 緊急時でも承認手順を省略しないと周知している
- □ インターネットバンキングの振込上限を確認している
- □ 振込被害発生時の金融機関・警察の連絡先が分かる
気になる項目があれば、送金ルールを平時のうちに見直しましょう。
ニセ社長の指示を、仕組みで止める
本人確認、振込上限、二重承認、緊急連絡先など、問題が起きる前に確認しておきたい項目を一緒に整理します。
※すでに送金被害が発生している場合は、金融機関、警察、弁護士などの専門機関へ速やかにご相談ください。
法人の経営リスクを3分で確認する 事前対策の相談窓口はこちら最終確認日:2026年8月17日
本コンテンツは一般的な情報提供を目的とし、個別事案の法的判断や被害回復を示すものではありません。被害が発生した場合は、金融機関、警察、弁護士などの専門機関へ速やかにご相談ください。
ご確認ください
本ページは、法人・医療機関等の経営リスクを考えるための一般的な情報です。個別の事故における責任の有無や必要な対応は、具体的な状況によって異なります。実際の事故や個別の判断については、関係機関または適切な専門家へご確認ください。
相談窓口では、現在気になっているリスクや、平時に確認したい事項を整理します。


