介護施設のパソコンに、赤い警告画面が現れました。
ランサムウェアとは、会社のデータを使えなくしたり、盗んだりして、金銭を要求するサイバー攻撃です。
専門会社へ連絡し、施設長が聞きました。
「全部直すのに、いくらかかりますか?」
「復旧費用は、まだ分かりません」
「では、最初にいくら必要ですか?」
「何が起きたか調べるだけで、1,000万円です」
施設長は、言葉を失いました。
復旧費用ではありません
いつ侵入されたのか。どの端末から入られたのか。入居者や職員の情報を見られたのか。外部へ持ち出されたのか。
これを調べるのが、デジタル・フォレンジックです。
専門会社が示す費用例では、パソコン1台200万円から、サーバー1台300万円からとされています。対象となる端末数、ログ量、調査範囲によっては、1,000万円規模になる場合もあります。
しかも、これは調査費用です。
システムの復旧。関係者への連絡。問い合わせ対応。再発防止。
それらは、その後に続きます。
最初にやること
- 表示された画面と発生時刻を記録する
- 異常が疑われる端末を施設の手順に従ってネットワークから切り離す
- むやみに再起動、初期化、ログ削除をしない
- 保守事業者とサイバー事故の専門窓口へ連絡する
- 入居者対応を続けるための代替手順を確認する
3分チェック
□ 緊急時の連絡先を紙でも保管している
□ 調査対象となる端末とサーバーを把握している
□ ログの保存期間を確認している
□ 初動対応の責任者を決めている
□ 緊急の調査費用を確保する方法が決まっている
調査だけで、1,000万円。
そして、その時点ではまだ、誰の情報が漏れたのかさえ分かっていません。
参考資料・最終確認
最終確認日:2026年9月3日
本記事は架空の設定による一般的な情報です。調査費用は対象機器、ログ量、被害範囲等によって異なります。すでに被害が発生している場合は、保守事業者、警察、所管官庁、弁護士、情報セキュリティの専門事業者などへ速やかにご相談ください。


