「セクハラしたのは患者なのに?……なぜ私(院長)が訴えられるんだ!?」

患者の接触を拒む看護師と、損害賠償請求書を受け取る院長 経営リスク

まさか、こちらに?シリーズ①

「あの患者さん、また身体を触ってきました……」

看護師から院長に相談がありました。

以前から距離が近い。

手を握る。

身体に触れる。

嫌なことを言ってくる。

院長も困った患者だとは思っていました。

「なるべく一人で対応しないようにして。何かあったらまた言って」

ところが――

患者はその後も来院。

看護師は我慢しながら対応を続けました。

そして数か月後。

看護師が出勤できなくなりました。

メンタル不調で休職。

院長は思います。

「さすがに、あの患者にはもう来てもらわない方がいいな……」

しかし――

病院に一通の通知書が届いた

看護師側からの損害賠償請求。

院長は書類を見て驚きました。

請求の相手には、

病院側も含まれていた。

「ちょっと待ってください」

「セクハラしたのは患者なのに?」

「……なぜ私(院長)が訴えられるんだ!?」

患者が加害者でも、それだけでは終わらない

患者本人がセクハラ行為について責任を問われることと、

病院が職員を守るために適切な対応をしていたか。

これは別の問題です。

特に重要になるのは、

病院が被害を知った「その後」です。

相談を受けていた。

以前から問題行為を把握していた。

それでも同じ看護師に対応させ続けた。

患者への警告もしなかった。

担当変更などの措置も取らなかった。

こうした事情があれば、

「病院は被害を防ぐために何をしたのか?」

が問われる可能性があります。

「患者がやった」は、病院を守る言葉になるのか

最初に身体を触ったのは患者です。

しかし、

被害を知った後も職員を患者と接触させ続けたのは誰だったのか。

そこが問題になります。

「患者と看護師の問題だと思っていた」

そう思っていた院長。

気がついたときには――

矛先が、こちらを向いていました。

3分チェック

□ 患者からのセクハラ相談を記録していますか?

□ 問題患者への対応方針は決まっていますか?

□ 被害職員を担当から外す判断ができますか?

□ 一人で対応させない仕組みがありますか?

□ 「患者だから仕方ない」で済ませていませんか?

第三者が加害者でも、知った後の対応は病院自身の問題になります。

※実際の法的責任や労災認定は、個別の事情によって判断されます。

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