
休日。
部下に確認したいことがあって電話した。
出ない。
もう一度かけた。
それでも出ない。
また電話した。
上司にしてみれば、
「用事があるから電話しただけ」
だった。
でも、部下にとっては違った。
休日なのに、また会社から電話が鳴る。
出なければ、また鳴るかもしれない。
「出なきゃいけない……」
いつしか休日でもスマホが気になるようになった。
会社から離れているのに、
仕事から逃げられない。
やがて社員は会社に行けなくなり、休職。
そして――
会社に届いたのは、
訴状だった。
自社の対応を5問でチェック
- □ 応答がないときの再連絡の条件や、別の担当者への連絡手順を決めていますか?
- □ 緊急でない用件は、次の勤務日に確認する運用になっていますか?
- □ 休日の不応答を理由に、叱責や不利益な扱いをしないことを管理職間で共有していますか?
- □ 着信が続くことで、社員が「出なければ」と感じていないか確認していますか?
- □ 休日の連絡への相談があったとき、連絡履歴を確認して対応を見直していますか?
問題は、電話を「何回」かけたかだけではありません。
2回なら大丈夫、3回ならダメ――そんな単純な線引きではありません。
重要なのは、社員が応答を強制されているような状況になっていなかったかです。
緊急性のない連絡を休日に繰り返す。
出るまで電話する。
出なかったことを後から責める。
こうした行為が繰り返されれば、その態様や職場での関係性などによっては、パワハラを含む労務問題として争われる可能性があります。
休日の連絡ルールや社員への対応に迷った場合は、社会保険労務士や弁護士などの専門家に相談しましょう。

