朝から大雨。
警報が出て、学校は休校。
電車も運休の可能性を発表しています。
それでも会社は通常どおり。
「まだ電車も動いている」
「取引先も営業している」
「もう少し様子を見るか」
ところが午後3時。
「全線、運転見合わせ」
社員が帰れなくなりました。
家族から会社に電話が入ります。
「警報、朝から出てましたよね?」
「学校だって休みでした。なぜ早く帰してくれなかったんですか?」
ホテルに泊まる社員からは、
「宿泊代、会社で払ってもらえますよね?」
経営者は思います。
「災害まで会社の責任なのか……?」
では、早く帰せば正解だったのか?
大地震なら、話は逆になることがあります。
鉄道が止まったからといって、全員をすぐ帰宅させるのが正解とは限りません。
道路の混乱、余震、火災。
津波のおそれがあれば、帰宅より避難が優先されます。
帰宅途中に社員が被災すれば、今度は――
「あの状況で、なぜ帰したんですか?」
帰しても、帰さなくても。
災害が起きる前には、正解が分からない。
ところが何かが起きた後には、
「あの時こうすべきだった」
と、言われてしまいます。
そして問われるのは、
判断した一番上の人です。
だからこそ、
警報が出たら?
計画運休なら?
地震なら?
津波警報なら?
帰宅できなければ?
宿泊代は?
・・・何も起きていない時に。

