「労災も社会保険もあるから大丈夫」 “大丈夫”、誰のことですか?

労働者が制度で保護される一方、裁判と損害賠償に直面する経営者 経営リスク

「うちはちゃんと労災に入ってるよ」

「社会保険にも入っている」

「毎年、保険料だって払っている」

「ケガなら労災がある」

「病気なら傷病手当金があるんだろ?」

「だいたいうちは事務仕事だぞ。
ケガするやつなんていないって」

「で、何が問題なんだ?」

……本当にそうでしょうか?

そんなある日、

社員が突然、会社に来なくなった。

届いた診断書には、

「精神疾患のため休業を要する」

ケガはない。
事故もない。

本人は、

「長時間労働が続いていた」

「上司から強い叱責を受けていた」

と主張。

そして——

労災申請。

さらに、

会社に対する損害賠償請求。

労災や傷病手当金は、働けなくなった本人を支える制度です。

一方、長時間労働やハラスメントなどをめぐって会社の安全配慮義務違反が認められれば、会社自身の損害賠償責任が問題になることがあります。

本人への補償と、会社の責任は別の話です。

「労災も社会保険もあるから大丈夫」

その“大丈夫”、

誰のことですか?

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