昔の女シリーズ③「僕も相続人ですよね?」

社長の死後、「僕も相続人ですよね?」と告げる青年と、驚く遺族。背景に社長の遺影、会社、株式。 経営リスク

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昔の女シリーズ②「あなたの子よ」の続編

あれから何年も経った。

昔の女性との間にできた子どもを認知した社長。

養育費のことも整理した。

会社では長男が役員となり、

「いずれ、この会社は息子に任せる」

社長もそのつもりだった。

ところが――

社長が突然亡くなった。

葬儀を終え、相続の話が始まった頃。

昔、認知した子どもが現れた。

「父の会社ですよね」

そして、静かに言った。

「僕も相続人ですよね?」

家族の空気が止まった。

問題は、預金や自宅だけではなかった。

社長が持っていた、

会社の株式。

会社は長男が継ぐ。

家族も社員も、ずっとそのつもりだった。

しかし、自社株も社長の財産だった。

会社を長男に残したい。

では――

もう一人の相続人には、何を残すのか。

そして、

そのためのお金は、どこにあるのか。

そこで家族は初めて気づいた。

後継者は決めていた。

でも、

会社を継がせるための「お金」は、準備していなかった。

自社株はいくらになっているのか。

経営者に万一のことが起きたとき、

会社を残すために、いくら必要になるのか。

その資金を、どう準備しておくのか。

昔の話が――

会社の承継問題になる前に。

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